不正咬合の予防①乳歯列期の予防|奈良の矯正歯科なら【おとなとこどもの歯並び 中山矯正歯科・小児歯科 西大寺】

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不正咬合の予防①乳歯列期の予防|奈良の矯正歯科なら【おとなとこどもの歯並び 中山矯正歯科・小児歯科 西大寺】

不正咬合の予防

不正咬合の原因について勉強してきましたので今回からは、不正咬合の予防について勉強していきます。

①乳歯列期の予防②混合歯列期の予防③永久歯列期の予防に分けて説明していきます

不正咬合の予防①乳歯列期の予防

乳歯の虫歯の処置(保隙)

乳歯を虫歯などによって早期に失ってしまうと、隣り合う乳歯が倒れ込んできたりして将来はえてくる永久歯の萌出スペースを失ったり、対合する歯の過剰な萌出を招き、叢生(ガタガタ)や過蓋咬合(上の前歯が過剰に覆い被さっている噛み合わせ)の原因になってしまします。乳歯の虫歯は放っておかずに、修復すること、失ってしまった場合は保隙(隙間がつまってしまわないようにすること)が重要です。

 

 

乳歯の早期脱落に対して保隙を行い、後方の6歳臼歯が倒れこまないようにしている(写真は混合歯列期の症例)

 

 

機能的な交叉咬合の改善

噛み込んできた時に、前歯や犬歯が当たってしまう(咬頭干渉)ことにより、下顎が側方に誘導されてしまっている場合、当該歯の咬合調整や、必要があれば上顎の拡大などによって早期に正しい咬合へと誘導してあげることは重要です。乳歯列期であれば正しい位置へと誘導できる可能性が高いですが、放っておくと重症化(骨格性になる)してしまいます。

 

 

 

 

 

受け口(反対咬合)

交叉咬合と同じく受け口(反対咬合)の治療も、放っておくと重症化してしまうため早期に治療は必要な不正咬合の一つです。しかし遺伝性の受け口の場合は、どれだけ早期に治療しても将来外科的矯正治療が必要になる場合が多いです。

口腔習癖の除去

舌や口唇、指などからの非生理的な力が作用すると顎骨や歯の萌出に悪影響を及ぼし、不正咬合が発言します。例えば5歳以降の指しゃぶりによって3人に1人が開咬になると言われています。乳歯列期の口腔習癖の除去は親御さんの理解と協力が必要ですが、本人は治療の意味を理解できないので口腔習癖除去装置や機能的マウスピースなどを使用して治療します。

 

 

 

乳歯列期は患者さん本人が治療の必要性を理解することができず、非協力的であることが多いため、使用できる装置に限りがあります。また成長に改善していく場合(例:上顎前突症、軽度の叢生等)もあるので慎重に矯正治療を開始した方がいいと思います。早期に治療を開始しても永久歯列完成後に結局本格的な矯正治療が必要な症例も多いです。当院では上記のように介入しないと重症化してしまう患者さんにのみ早期の矯正治療を勧めております。

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