目次
Case7著しい過蓋咬合を伴う骨格性上顎前突症の治療
初診時
■主訴 | 歯のガタガタ |
■診断名 | 叢生 |
■初診時年齢 | 16歳9ヶ月 |
■期間 |
3年9ヶ月 |
■装置 | 表側の矯正装置 |
■抜歯部位 | 上顎第一小臼歯、下顎第一小臼歯 |
■費用 | |
└検査・診断料 | 8万円 |
└矯正料金 | 60万円 |
└毎回の調整料金 | 6千円 |
※矯正歯科治療によって生じる併発症(治療上のリスク)として、歯根吸収、う蝕、顎関節症、歯肉退縮、歯髄炎等があります。また治療結果、期間等は個人差があります。
※治療経過の年月はおおよそのものです
治療開始:上顎歯列のレベリング(排列)
内側に倒れている上顎前歯を唇側に移動するためレベリング(排列)を行なって行きます
8ヶ月後:下顎歯列のレベリング(排列)
上顎前歯のレベリングが終了し、咬合力が下顎のレベリングの妨げとならないように上顎に挙上板を装着し噛み合わせを上げて、咬合力をキャンセルした状態で下顎のレベリング
2年後:上顎左側犬歯(前から3番目の歯、糸切り歯)の歯列内への牽引
下顎のレベリングが終了し、歯列内から外れている上顎左側犬歯の歯列内への牽引を行なっています
2年8ヶ月後:上顎前歯の圧下(骨の中に押し込む)
前歯の噛み合わせがまだまだ深いため、上顎前歯の圧下(骨の中に押し込む)を行なっていきます
3年3ヶ月後:スペースクローズ
前歯の噛み合わせが上がってきたため、上下の隙間を閉じていきます
終了
ディテーリング(細かい噛み合わせの調整)を行なった後、装置を外しました
保定2年後
保定2年後でも大きな後戻りなく、安定しています
術前・術後
主訴である歯のガタガタも改善し、適切な前歯部被蓋も獲得できました
色んな問題のある歯並びできたが、妥協のない診断と治療ができ、患者さんにもとても満足していただけました 🙂
監修
おとなとこどもの歯並び
中山矯正歯科・小児歯科 西大寺 院長
中山 雄司(なかやま ゆうじ)
経歴
- 2012年3月
大阪歯科大学卒業 - 2018年3月
大阪歯科大学大学院歯学研究科博士課程終了 - 2019年4月
大阪歯科大学 歯科矯正学講座 助教 - 2021月4月
大阪歯科大学 附属病院矯正科 診療主任 - 2021年12月
日本矯正歯科学会認定医取得
資格・所属学会
- 歯学博士
- 日本矯正歯科学会認定医
- 日本矯正歯科学会
- 近畿東海矯正歯科学会
- 日本舌側矯正歯科学会
- 日本顎変形症学会
- 近畿矯正歯科研究会
- 日本顎関節学会
- 日本歯科医学教育学会