Case5 過蓋咬合の治療(埋伏歯を伴う)|奈良市の矯正歯科|おとなとこどもの歯並び 中山矯正歯科・小児歯科 西大寺

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Case5 過蓋咬合の治療(埋伏歯を伴う)|奈良市の矯正歯科|おとなとこどもの歯並び 中山矯正歯科・小児歯科 西大寺

過蓋咬合の治療(埋伏歯を伴う)

※埋伏歯→正常な萌出時期を過ぎても歯冠が顎骨内もしくは粘膜下に、完全にもしくは不完全に留まり萌出しない歯

初診時

 

 

■主訴 上顎右側犬歯の埋伏と噛み合わせが深いこと
■診断名 上顎右側犬歯の埋伏を伴う叢生
■初診時年齢 13歳2ヶ月
■期間 年8ヶ月
■装置 表側の矯正装置
■抜歯部位 非抜歯
■費用
└検査・診断料 8万円
└矯正料金 60万円
└毎回の調整料金 6千円

※矯正歯科治療によって生じる併発症(治療上のリスク)として、歯根吸収、う蝕、顎関節症、歯肉退縮、歯髄炎等があります。また治療結果、期間等は個人差があります

※治療経過の年月はおおよそのものです

半年後:上顎歯列のレベリング(排列)

上顎歯列のレベリング(排列)と埋伏している右側犬歯(前から3番目の歯)の萌出スペースの確保を行なっています

1年後:上顎右側犬歯の牽引

上顎右側犬歯の萌出スペースが確保できたので残存している乳歯を抜去し、口腔外科にて開窓処置を行い、埋伏している犬歯に装置をつけ、ワイヤーを固定源にして牽引しています

1年半後:上顎犬歯の排列

埋伏していた犬歯を歯列内に排列できました

2年2ヶ月後:下顎歯列のレベリング

 

下顎にも装置を追加し、下顎歯列のレベリングを行なっています

2年8ヶ月後:上顎左側大臼歯(奥歯)の遠心移動(後方移動)

左側の大臼歯関係と上下顎歯列正中の一致のために上顎左側大臼歯の遠心移動(後方移動)を行なっています

 

3年後:上顎左側側方歯の遠心移動

上顎左側大臼歯の遠心移動が終了して、順次、側方歯の遠心移動を行なっています

3年3ヶ月後:スペースクローズ(上顎前歯の左方移動)

側方歯の遠心移動も終了し、上顎前歯の左方移動を行なっています

3年6月後:ディテーリング(噛み合わせの微調整)

スペースクローズが終了し、ディテーリング(噛み合わせの微調整)を行なっています

 

3年8ヶ月後:終了

装置を外しました。埋伏していた上顎左側犬歯も綺麗に排列することができました

術前、術後の比較

主訴である過蓋咬合(前歯の噛み合わせが深いこと)が改善され、埋伏していた上顎右側犬歯も歯列内に綺麗に排列することができました。上下歯列正中線も一致し緊密な咬合を獲得できました。犬歯は歯根も長く、比較的虫歯にもなりにくい歯ですので、高齢になっても残りやすい歯です。また下顎の運動時に上下顎の犬歯があたることで、奥歯に過剰な負担がかからないなど機能的にもとても重要な歯です。埋伏歯を牽引して排列する場合、多少時間はかかりますが、矯正治療を頑張っていただいた分、将来歯のことで無駄な時間やお金を使わなくて済むようになります。

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