成長発育④歯列の発育|奈良の矯正歯科なら【おとなとこどもの歯並び 中山矯正歯科・小児歯科 西大寺】

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成長発育④歯列の発育|奈良の矯正歯科なら【おとなとこどもの歯並び 中山矯正歯科・小児歯科 西大寺】

成長発育④歯列の発育

本日は歯列の発育について勉強します

歯列弓幅径(歯列の横幅)

犬歯間歯列弓幅径(3番目の糸切り歯間の幅)

 

 

 

 

 

 

上下の犬歯(3番目の歯:糸切り歯)間の幅は、5歳頃に永久歯の前歯が萌出してくるとその幅が広がっていきます。乳歯よりも大きい永久歯が萌出してくることによって、歯槽骨を圧迫するためであると言われています。

しかし永久歯の犬歯が萌出直後から犬歯間幅径は急激に減少して、その後も緩やかに減少していきます。

 

 

 

 

 

 

第一大臼歯間幅径(6歳臼歯間の幅)

 

第一大臼歯環幅径(6歳臼歯間の幅)は下顎では6歳臼歯が萌出後はほとんど変化しません。一方上顎では6歳臼歯萌出後も幅の増加は継続していき増加量は2.5mmほどあると言われています。

 

 

 

歯列弓長径(歯列の縦の長さ)

 

 

歯列弓長径は永久歯の前歯が萌出してくると上下顎とも急激に増加します。

その後側方の歯や、12歳臼歯、親知らずが萌出していくごとに減少していきます。

 

 

なぜ側方の歯が萌出してくる時期から歯列弓長径(縦の長さ)が減少していくのか・・・

それはリーウェイスペースが6歳臼歯の近心(前方)移動などによって失われることが大きな原因になっていると言われています。

 

 

 

 

リーウェイスペースとは・・・

このように乳歯の側方歯(3・4・5番目の乳歯)の歯幅の合計よりも、萌出してくる永久歯の側方歯の歯幅の方が小さく、その差をリーウェースペースと言います。

上顎では約1mm、下顎では約3mmリーウェースペースがあります。

 

 

 

 

 

この図は実際リーウェイスペースの中でもEスペースと呼ばれるものをさしています。

この図のように6歳臼歯が前にこないようにストッパーとなる装置をつけておかないとリーウェイスペースが失われ、歯列弓長径(縦の長さ)が減少するということです。

 

 

子供の矯正治療で重要な時期

このように永久歯の前歯が萌出してくる時期から側方の歯(3・4・5番目の歯)が萌出してくる時期は歯列の成長発育の中で多くな変化のなる時期です。

また、前歯部の叢生(ガタガタ)、反対被蓋、開咬などの不正咬合の出現しやすい時期でもあります。

不正咬合を早期に発見し、成長発育を利用し、早期に改善していくために、歯列の発育の知識が重要になってきます。

 

飯田順一郎 他.『歯科矯正学 第6版』.医師薬出版株式会社.2019年,436P

関崎 和夫 他.『GP・小児・矯正が共に考える 実践早期治療』クインテッセンス出版株式会社.2018年,255P

 

 

 

 

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