クワドヘリックッス

急速拡大装置、拡大床と勉強してきましたので同じ拡大シリーズのクワドヘリックスを見ています。

基本構成

クワドヘリックスは維持バンドと４つのヘリックスを組み込んだ０.９mm線から構成されます。４つの（クワトロ）ヘリックス（らせん）→クワドヘリックスという意味で、上顎歯列の拡大に使用されます。

作用機序・使用方法

固定式の上顎拡大装置のため術者がチャアサイドで装置を活性化します。急速拡大装置と拡大床の中間の作用を示しますが（骨格的な拡大も少し期待できる）、基本的には側方歯の頬側への傾斜移動によって拡大されます。

適応症

上顎の狭窄歯列が適応症で混合歯列から永久歯列まで幅広く使用されます。また唇側矯正装置との併用も可能です。

注意事項としては、ループが粘膜に陥入したり、舌に圧痕が生じたりしやすいので、口蓋形態に注意して装置の作製と調整を行う必要があるため、ある程度技術が必要ですが、効率よく上顎歯列の拡大ができる装置です。