成長発育①4つのパターン|奈良市の矯正歯科|おとなとこどもの歯並び 中山矯正歯科・小児歯科 西大寺

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成長発育①4つのパターン|奈良市の矯正歯科|おとなとこどもの歯並び 中山矯正歯科・小児歯科 西大寺

成長発育①4つのパターン

不正咬合の予防、治療を行うには成長発育を理解しておかないといけません。

本日は成長発育について説明させていただきます。

 

成長の4つのパターン

成長パターンは4つに分類分けされます

 

①一般型

②神経型

③生殖器型

④リンパ型

 

 

氷室 利彦 他.『歯科衛生学シリーズ 歯科矯正学』.医師薬出版株式会社.2023年,14P

 

 

この図はScammonの臓器発育曲線と言って4つのパターンがそれぞれ何歳で何%成長するかを表しています

横軸が年齢で縦軸が成長の度合いです。どのパターンも20歳で100%成長が完了しているのことが分かっていただけますでしょうか。

まずは神経型の成長パターンから説明します

神経型

分類される臓器:脳、脊髄、視覚器、頭部

 

神経型は乳児期幼児期の成長が著しく、7歳頃までに成人近く成長します

赤ちゃんは体に対して頭が大きくかわいいですよね 😳 

赤ちゃんはまず生きていくために一番必要な脳や視覚器などが急成長するから頭が大きいいのです。

 

 

 

 

一般型

分類される臓器:骨、筋肉、頭部以外の体全体の大きさ(身長・体重)、呼吸器、消化器

 

 

一般型は身長や体重を考えていただければ分かりやすいと思います。

子供の身長や体重は乳児期や幼児期に急成長し、その後の学童期では緩やかに成長し、思春期に一気に成長して大人の体格になっていきますよね、このような一般型の成長曲線をS字状曲線(シグモイド曲線)と呼びます。

 

 

 

リンパ型

分類される臓器:胸腺、リンパ節、扁桃腺

生殖器型

分類される臓器:睾丸、卵巣、子宮

 

 

リンパ型や生殖器はその名の通りそれぞれリンパ組織と生殖器が属します

子供の時扁桃腺がよく腫れた方、リンパ型の曲線を見てください、10歳ごろに最大値に達して(200%)いますよね、そして大人になったら落ち着いたはずです。

生殖器型は10歳頃まではほとんど変化しませんが、思春期に急激に成長して成人の域に達しますよね

 

 

 

それぞれの4つの型について理解していただけましたでしょか?

本題はここからです・・・では矯正治療と同関係あるのか?

それは上顎骨と下顎骨がどのタイミングで成長してくるかを理解しておかないと、不正咬合の予防や治療ができないからです。

上顎骨と下顎骨

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上顎骨(図の赤の部分)は頭や脳(緑線:神経型)により近いですよね、だから神経型の影響を受けて下顎骨より早く成長が終わります。12歳の時に約90%成長が完了してしまいます。

下顎骨はより全身の身体(青線の一般型)に近いですよね、だから一般型の影響を受け、思春期以降に身長が伸びるタイミングで下顎骨も一緒に成長します。

この上顎と下顎の成長のタイムラグをしっかりと理解して、子供の矯正治療にあたることが重要になります。

 

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