拡大床(拡大プレート/緩徐拡大装置)|奈良の矯正歯科なら【おとなとこどもの歯並び 中山矯正歯科・小児歯科 西大寺】

〒631-0824奈良県奈良市西大寺南町2番4
サンスクリット西大寺101号
0742-93-6266
ヘッダー画像

ブログ

拡大床(拡大プレート/緩徐拡大装置)|奈良の矯正歯科なら【おとなとこどもの歯並び 中山矯正歯科・小児歯科 西大寺】

拡大床(拡大プレート/緩徐拡大装置)

今回は拡大床装置を見ていきます。前回の急速拡大装置と同等様に上顎歯列の側方拡大のための装置です。

基本構成

拡大床には色々なタイプがありますが、オーソドックスなものは図のように、プラスチックのレジン床と拡大ネジ、維持のためのクラスプ、唇側線から構成されます。また拡大ネジを回すスクリューキーがあります。

作用機序・使用方法

1週間に1回のペースでネジを回すことで少しずつ(約0.25mm)拡大していく。

急速拡大装置のように骨格的な拡大ではなく、主に側方歯の頬側への傾斜移動によって歯列を拡大。

注意事項

拡大床では急速拡大装置のように、骨自体を拡大できるわけではないので、拡大のし過ぎには注意が必要です。回転中心を支点に外側へ傾斜していって歯列が広がるので、広げすぎると頬側咬頭が全く噛み合わなくなったり、舌側咬頭の下降を招き、開咬などの不正咬合を招きます。そもそも傾斜移動での拡大は後戻りもしやすいです。

適応症

拡大のし過ぎには注意が必要ではありますが、どの年齢の歯列にも使用できることは利点です。特に混合歯列期の狭窄歯列で、スペース不足が軽度の症例にはよく使用します。

しかし歯列の拡大だけで、すべてのスペース不足の症例が解決するわけではありません。不正咬合にはいくつかの原因が存在し、それらが複雑な相互関係を持っていることが多いです。装置ありきの矯正治療は危険であり、矯正装置は病気に対する処方箋のようなものと考えるべきだと思います。適切な矯正治療によって、子どもたちが生涯に渡り、歯のトラブルに時間とお金をかけなく良い人生を歩むことを願っております。

 

 

 

 

監修

おとなとこどもの歯並び  
中山矯正歯科・小児歯科 西大寺 院長

中山 雄司(なかやま ゆうじ)

経歴

  • 2012年3月 
    大阪歯科大学卒業
  • 2018年3月 
    大阪歯科大学大学院歯学研究科博士課程終了
  • 2019年4月 
    大阪歯科大学 歯科矯正学講座 助教
  • 2021月4月 
    大阪歯科大学 附属病院矯正科 診療主任
  • 2021年12月 
    日本矯正歯科学会認定医取得

資格・所属学会

  • 歯学博士
  • 日本矯正歯科学会認定医
  • 日本矯正歯科学会
  • 近畿東海矯正歯科学会
  • 日本舌側矯正歯科学会
  • 日本顎変形症学会
  • 近畿矯正歯科研究会
  • 日本顎関節学会
  • 日本歯科医学教育学会
おとなとこどもの歯並び  中山矯正歯科・小児歯科 西大寺 院長 歯学博士 日本矯正歯科学会認定医 中山 雄司

PAGE TOP